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2015年9月26日 (土)

前期をふりかえって

 第2学年 「こどもと言語Ⅰ」を多くの方が受講して下さいました。今年度は新しい試みとして、グループ学習方式を導入しました。厳密に言えば講義というより演習に近いですね。慣れない方式で、戸惑いを感じた人も少なくなかったようです。最後に振り返ってみていただいたところでは、「自分のペースに合わせて進められてよかった」「よく理解できた」「グループの仲間に助けられた」とこの進め方の特色を生かしてくれた参加者の声も多く聞くことができました。昨年度は同じ教科書を扱いながら「最後まで進めなかった」という不満もありましたが、今年度は予定通り進めて、最終章まで到達することが出来ましたね。担当者としては70名を越える受講者をグループ編成すること、グループに合わせた課題を毎回準備するためにたくさんの時間を使いました。授業時間にはそれぞれのグループをまわって質問に応じたり、助言をしたりしました。教科書は言語獲得に関する心理学研究を扱った専門的なものでした。皆さんの感想・意見は様々でしたが、例年に比べると(一人一人の到達点はさまざまであるにしても)よく勉強できたように思います。今後必要に応じて読み直し、さまざまに利用していただければと思います。共同学習の方法についてはまた、これからも、いろいろ工夫して見てくれるよう期待しています。

 第3学年 は保育・幼児教育・初等教育コースの皆さんに保育指導法(人間関係)を履修していただきました。幼児教育のための演習科目です。例年、1ヶ月間の小学校実習に出かける4年生も同時に履修するということで、進行方法に苦慮する科目です。今年度は受講生が多いので2つのクラスに分かれましたが、受講生数にも受講者の構成にも偏りがあり、進行が難しいクラスもありましたね。「人間関係」の演習ですから、この特質を生かすような実践的「学び」も、この集団の中で構成できたのかもしれないと思いますが、今年度はうまく運びませんでした。目標としたなかで、うまくつたわっていなかったかなと思われる点は、幼児教育や教育を「知識や価値観の注入」ではなく、こどもが活動する中で行動の仕方を獲得していくという視点から構成するという方法です。ドイツの小学校のクラスで、こどもたちが個別のワークブックを持ち、それぞれのペースで時間内の課題を設定し、目標地点の近い仲間と共同で取り組む様子を見てきました。日本国内でも、そのような学習様式をとっていることろもあることと思います。教師はそこでは何も教えていないように見えるかもしれません。教師か一体どのような働きをしているのか。それが見えてくるようになれば、皆さんの幼稚園や小学校での教師としての立ち位置もわかってくるのではないでしょうか。
 第4学年では「遊びの研究Ⅲ(プレイセラビー)」を開講しました。認知発達と社会情動的な発達の2つの側面から遊びを理論的に見直し、「認知的な遊び」と「社会情動的な遊び」に取り組み、実践的に遊びの捉え方を理解するという盛りだくさんな内容でした。英文の文献を読みこなすことにも取り組んでいただきました。社会情動的な遊びについては受講者全員が参加できるように「コラージュ法」を行いました。「箱庭」をやってみたいという希望もありましたが、一台しかない箱庭では、機会が限られてしまうので今回は期待に沿えませんでした。

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