映画・テレビ

2012年6月18日 (月)

柏原兵三 長い道 /藤子不二雄 少年時代 /映画 少年時代、われらの歪められた英雄

 首都から地方へ遣ってきた少年。戦争に伴う学童疎開であれ、父の左遷に従ってであれ。

 少年の中にある首都を中心とした秩序。村を支配する秩序。あるいは小さなクラスの中の秩序。

 表題の作品が描く世界はどの程度一般性をもつのか。問いたい。

 初めに戦時下、疎開生活を経験した少年の経験があり、それを書き繋いだ芥川賞作品がある。つぎに藤子不二雄による漫画作品がある。その漫画は連載誌に掲載中、反響に乏しく、作者を困惑させたという。終了後遅れて評判となり、その後映画化された。「われらの歪められた英雄」は1960年代韓国を舞台にかの地で作成されたリメイク版映画である。少年の父は首都ソウルから赴任してきた官僚。官僚もまた政情の転変に翻弄される。そして、少年には中央と地方という枠組み、学業成績と学級内権力の構図がある。少年の心ひとつが純粋無垢であるはずもない。

 ことの経緯について若干の説明を要する。講義室ではVHSヴィデオが上映できなくなってしまった。いきおい、DVDで用意されているものを提供することになっている。偶然の結果として。

  こどもとコミュニケーション 実習残留組へ。

 児童期後期からのちのこどもについて関心を持つ受講者には適切であったかもしれない。

 同じ時期を描いたものとして、トリュフォー『大人は判ってくれない』 Les Quatre Cents Coups も。

 6月15日実施 第12回 

 次回は7月6日

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2007年12月11日 (火)

「正しい答えは正しい問いのなかにある」

「AIKI」を偶然観ました。2002年の日活映画です。縁日でテキヤのような仕事を始めた青年にそんなんじゃだめだよと若い女の人が指南をする。その場面を加藤晴彦とともさかりえが演じていました。

そういえば、飛行機の中で見た。そう思うのですが、半分寝てしまったのか、あるいは、映画についてなにもわからなかったせいなのか、印象がぼんやりしたままでした。

交通事故で車椅子の生活になった青年。ボクシングの選手だった。ボクシングはもうできない。

その青年が合気道に出会い、生きる力を取り戻していく過程を描いたものです。

「正しい質問には正しい答えが含まれている。迷うのは問いの立て方が間違っているからだ。」打ち込み始めた合気道の業がかからず、車椅子を倒され、殴るけるの暴行を受けたことから、「しょせん車椅子では業などかけられないんじゃないか」とぶつける青年に、応えて師匠が言います。

 合気道といえば、前の記事で採り上げた「下流志向」の著者、内田樹さんも、合気道の使い手のようです。その本の中に、「将来は塾を開きたい」ともありました。今の時代を問い、答えるその間合いがあるいは合気道と関わっているものかとも感じられます。

 さて、障害を抱えた人々のための施設へ実習に出かけ、戻ってきた若い人々が、「どう接したらよいのか」と問いかけてきます。きっとこの映画を観れば、そうそう簡単なものではないと、改めて思うのでは。それとも、すでに答えを含んだ問いを発見できるでしょうか。

 

 

 

 

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